人の心を操る技術 桜井直也
今日のしつもん読書は、
『人の心を操る技術』桜井直也 著
を読みました。
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激アツキーワード
1章 無意識に働きかける技術
- 面白い本に集中している時など、「意識が固定された状態」では、理性は一度にひとつのことしかできないため、理性のチェックが働かない
- 理性を処理不能にさせるテクニックに「時間を制限する」という方法がある
2章 心を読む技術
- 自分の性格を変えたいと思っているなら、いきなり全部を変えようとするのではなく、目の前の小さなことから変えた方が確実
- →大きなことを変えたいと思ったら、まずは小さなことから変えてみる
3章 行動やしぐさで操る技術
- サブリミナル効果とは、「知覚できないような刺激が、人の行動に影響を与える」という説
逆イエスセット→頻繁に頷けばよい
- 頷くことは「あなたの話を聞いていますよ」という意味もある
- 頷くことは、相手を安心させ、心の距離を縮める最良の方法
- あなたが頷くことでイエスを伝えると、相手もあなたの言葉をイエスで返すようになる
- 逆イエスセットをしているときに、もし相手がこちらの受け入れられないような話を始めたら、わざと頷くのをやめる
- そうすると、相手の無意識は、こちらが乗り気でないないことに気づく
- そして、話が受け入れられる内容に戻ったら、再び頷きはじめる
- こちらが頷くと、相手も反射的に頷きたくなる
- 相手にイエスを言わせたい質問をするとき、質問が終わるか終わらないかのタイミングで、こちらから小さく頷いてみせる
握手で要求を通す
- 理性は一度に複数のことができない
- 「何かに意識が固定されている状態」では、理性のチェックが弱まり、周りの影響を受けやすくなる
- この状態を意図的に作ることができれば、相手の心は操りやすくなる
- 人が考えるときに視線を動かすのは、より刺激の少ないところに視線を動かすことで、思考に集中するため
- 視線を固定することができれば、相手の自由な思考を奪うことができる
- →例えば、映画を観ているときならば、意識はスクリーンに固定されるので、あなたが手を差し伸べれば、相手は自動処理で握り返してくれる
- 光を見つめている間に語られる言葉は、通常よりも遥かに影響力が増す
- →コンサートや講演会などで、客席を暗くするのは、ステージ上でスポットライトを浴びている人の影響力を高めるため。多くの宗教が、儀式でロウソクを灯すのも同じ原理。
ボディタッチの効果は絶大
- 意識の固定は視覚だけでなく、五感すべてに対して行うことができる
- 握手している間、相手はあなたに影響されやすくなる
- →こちらから不意に求めた握手であれば、より効果的
- 握手している最中は、相手の目を見つめてみる
- →視覚も固定することができるので、より効果的
4章 言葉で操る技術
連結法:本来は無関係なもの同士を繋げることで、否定しにくくさせる話法
- 人には「理由づけされると無批判になる」という性質がある
- 「〇〇だから□□」といった構文自体が、人の心を動かす
- 事実、暗示、要求を連結することで、相手は断りにくくなる
事実+暗示
- 連結法の基本は「事実+暗示」(特定の考えを刷り込むことを、「暗示」と呼ぶ)
- 例:「一人っ子だから、わがままなんだね」と言われると、それが事実のように響く
- 人は片方を受け入れると、もう片方も受け入れざるを得ないという性質がある
暗示+暗示
- 二つの暗示を連結させると、一度に両方について考えなければならなくなめ、理性が処理不可能になり、否定することが難しい
- 例:「あなたは優しいから、女の子に人気があるのね」
事実+要求
- 事実を受け入れることで、相手はノーを言いにくくなる
- 例:「新しいアトラクションができたから、ディズニーランドに行かない?」
- コピーの実験
- 先にコピーを取らせてくれませんか?→60%の人が承諾
- コピーをとらなければならないので、先にコピーをとらせてくれませんか?→94%の人が承諾
- コピーをとらなければならないので、先にコピーをとらせてくれませんか?→93%の人が承諾
- 事実らしきものが述べられていれば、人は「事実+要求」の連結法に反応してしまう
要求+要求
- ひとつの要求は断れても、ふたつの要求をふたつとも断るのは気が引けるから断りづらい
- 例:「ピザをとって、映画を見ない?」
暗示+要求
- 理由をつけることで、相手は引き受けやすくなるし、自信を持たせることができる
- 例:「○○君は人前で話すが得意だから、司会をやってくれない?」
分離法:ひとつのものをあえて複数に分離することで、相手の意見を否定せず、同時に自分の意見も受け入れやすくさせる話法
- 例:辛いことがあったのだから、今は落ち込んでいてもいいと思うよ
- →相手をそのままで認めつつ「落ち込んでいる自分」を「落ち込んでいる今」と「元気な未来」を分離して、「元気な未来」を暗示する
肯定的なダブルバインド:どちらを選んでも正解で相手に影響を与える
- 相手に受け入れてもらいたいことを前提にした話法
- 例:「コーラが素材にこだわって、何が悪い?」
- →この問いかけにどう答えても、「コーラは素材にこだわっている」ことを認めることになる
- 「なぜ○○は□□なのか?」といった本のタイトルも、ダブルバインドである
- ふたつ以上の文章が連結されている場合、理性は最後の文章を重要視する
「友達のジョン話法」で既成事実にする
- 例:「私の友達のジョンが、○○さんは頭がいいと言っていましたよ」
- →客観的な事実のように感じられる
- →理性のチェックは、自分が何かをしなければならないときや、決断を迫られた時に働くので、何も求めず、間接的に伝えることで、その言葉は事実として扱われる
交渉を有利に進めるための原則
- 交渉は、交渉が成立しなくても困らない側が有利に進めることができる
- 求めている方が譲歩する
- →ですから、交渉が成立するまで「求めたら負け」というルールを忘れないようにする
無意識にメッセージを送る「アナログマーキング」
- 文章で使うなら、太字にする、カッコでくくる、カタカナにする、前後にスペースをあける、斜体にする、フォントを変える、色をつける、文字を大きくする、などの方法が使える
気になる人に想いを伝える
- 強調したいときだけ、相手の目を見つめる、自分の胸に手をあてる、体の重心を変える、手を動かす、頷く、などの方法が使える
感覚を刺激して話し上手になる
- 伝えたいことを自分の感じたまま描写するのではなく、何が見え、何が聞こえ、何が感じられ、どんな匂いがし、どんな味がするのか、ひとつひとつ表現する
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